成長因子(活性ペプチド)とは

胎盤の中に含まれる栄養素で代表的なもので「成長因子」があります。あまり一般的に馴染みが薄い言葉ですが、別名もいくつかあり「増殖因子」「細胞増殖因子」「活性ペプチド」「グロスファクター」とも呼ばれますが、「成長因子」という呼び方が体内に対する効能より一層がわかりやすいのではないでしょうか。成長因子は細胞を刺激することによって、細胞分裂を促進する役割があります。つまり、成長因子は古くなってしまった細胞を、体の内外を新しく生まれ変わらせることで新陳代謝を活発化させます。赤ちゃんは母体の中でこの成長因子があるおかげで臓器など身体を成長させることができるだけでなく、免疫力を高めることにも一役かっています。生まれてきてからでも、細胞学・生理学上での成長過程において調節の役割があり、対象となる細胞である標的細胞の表面にある受容体タンパク質に結合することにより、細胞の間の信号をやり取りする物質として働いています。

この成長因子の成分は動物の体内だけに存在するものでポリペプチド性因子の総称です。
ペプチドとは、特定の順番でいろいろなアミノ酸が連なった分子を指します。「ポリ(poly)」とは「たくさん」という意味があり、ポリペプチドとはアミノ酸の線形の鎖を指します。一番よく耳にするポリペプチドはタンパク質であり、50以上のアミノ酸から構成される1つ以上のポリペプチドです。歴史的にみればビタミンも含まれていました。それは、成長を促進させる対象が、種々の生物や組織と広い範囲でしたが、今は細胞にかぎられているので、現代では昔に比べると限られています。胎盤に含まれる成長因子は以下のようなものがあります。

「上皮成長因子 (EGF:Epidermal Growth Factor)」
別名もいろいろあり「上皮増殖因子」「上皮細胞成長因子」「上皮細胞増殖因子」などと呼ばれます。細胞表面に存在する上皮成長因子受容体 (EGFR) である「レセプター」に、上皮成長因子は、結合する物質「リガンド」として結合し、細胞の成長と増殖の調節に重要な役割を果たします。それによって、皮膚、肺、角膜、気管上皮細胞の増殖を促進させます。

「インスリン様成長因子 (IGFs:Insulin-like Growth Factors)」
肝臓で成長ホルモンによって刺激を受けると分泌される成長因子です。体内では特に筋肉が影響を受けますが、それだけではなく、ほとんどの細胞が受けますので、骨、軟骨、肝臓、腎臓、神経、皮膚、肺が影響を受けます。配列が非常にインスリンと似ているポリペプチドであるためこのような名前が付けられています。

「線維芽細胞増殖因子(FGF:Fibroblast Growth Factor)」
皮膚組織の細胞の活性化を促す成長因子です。現在では触接注入することでお肌の法令線や目元のシワ、タルミの改善などが期待できます。これは、本来我々が持っている創傷治癒と同じことで、それに着目した新しく活用され始めた成長因子でもあります。