コラーゲンとは

コラーゲンの存在は1940年代になり電子顕微鏡による観察から始まり、各国の研究者たちによって研究が進められてきました。そして、現在では29種類以上のコラーゲン分子が確認されています。しかし、当然コラーゲンはもともと存在したものであり歴史を遡ると、地球が凍結した6億〜8億年前と推測されます。そのコラーゲンが活躍したのは、地球が劇的な気候の変動した凍結が終結してからで、コラーゲン生成に必要不可欠な酸素が大量に作られ単細胞生物がコラーゲンを次々に作り出しました。そのコラーゲンが本来の役割である接着作用によって単細胞から多細胞へと変化されていったと考えられています。

コラーゲンの語源はギリシャ語の「膠(にかわ)」の意味を持つ「Kolla(コラー)」に「〜のもと」の接尾語「gen」に由来します。昔から弦楽器のバイオリンを作る時や、マッチの火薬を固める時などの接着剤として昔から使われてきました。フランス語で「collage(コラージュ)」といって、写真や絵などを切って貼り付ける技法があります。これも貼り付ける時に、膠を使われたことが由来です。動物の骨、腱、皮膚などの結合組織でもあり、コラーゲンに熱を加え抽出して作られることがあります。それが、食品などでも使われている「ゼラチン」です。

大きく分類分けするとタンパク質ですが、コラーゲンはアミノ酸が多数結合しているのです。体内のタンパク質でもおよそ30パーセントを占め、体内で一番多いタンパク質です。単純計算では体重の約16パーセントがタンパク質です、そのタンパク質の30パーセントがコラーゲンであるため、体重60キログラムの人は約5パーセントの3キログラムがコラーゲンで体内においては水分を保持する役割を担っています。存在する場所は骨、軟骨、腱、血管、そして皮膚です。皮膚においては真皮の部分で、真皮の約70パーセントで家の構造に例えると「柱」の役割があります。コラーゲンはアミノ酸が1000個結合したもので長さは300ナノメートルであり、「1ナノメートル=1メートルの100万分の1」と非常に小さいものだとわかります。その1本が3本に束ねられた螺旋状に絡まることで、バネのように伸びたり縮んだりします。この螺旋状を可能にしたのがコラーゲンの主成分でもあるアミノ酸の一種「ヒドロキシプロリン」です。大航海時代、長い船上ではやった病気である壊血病は、ビタミンCを摂取しないと引き起こされます。ヒドロキシプロリンを合成するためにビタミンCが補酵素として欠かすことができない要素であるため、不足してしまうと、体内でコラーゲンを合成することができなくなってしまうためです。

最近ではコラーゲン入りの美容に関する商品が販売されていますが、いくらコラーゲンを経口摂取してもそのまま体内のコラーゲンへと変わることはありません。必ず、一度体内で分解されアミノ酸になりますので、いくら大量に摂取したといってもお肌のハリなどを実感されてもプラセボ効果の域を越えていないのが実態です。