ヒアルロン酸とは

人間の肌は外側から「表皮・真皮・皮下組織」の三部構造になっておりますが、一番厚い層が真皮になります。その真皮を家の構造に例えると、それぞれ「壁=ヒアルロン酸」「柱=コラーゲン」「釘=エラスチン」とそれぞれに役割を持っています。ヒアルロン酸とはグリコサミノグリカンに分類わけされますが、数あるグルコサミノグリカンの中で唯一プロテオグリカンの形状をとっていません。グルコサミノグリカンとは多糖のことを指します。英語では「glyocosaminoglucan」を略し「GAG(ギャグ)」とも呼ばれたりします。アミノ酸とウロン酸を交互に連結させることで長い鎖のような通常の形は枝分かれしていない多糖です。他にもグルコサミノグリカンとしては「コンドロイチン硫酸・デルマタン硫酸・ケラタン硫酸・ヘパラン硫酸・ヘパリン」がありますが、これはらすべて核となるタンパク質であるコアタンパク質に結合しており、「プロテオグリカン」といわれます。しかし、ヒアルロン酸だけはこのコアタンパク質に結合していません。そのため、プロテオグリカンとしては分類分けされません。

皮膚の真皮にも家の構造に例えると「壁」の役割として肌の弾力を保っていますが、ヒアルロン酸の発見は牛の目の硝子体からです。1934年アメリカのコロンビア大学教授だったールマイヤー博士の研究によって発見されました。ヒアルロン酸の語源もギリシャ語で「硝子体」を意味する「Hyaloid(ヒアロイド)」が由来とされています。その中に「ウロン酸」である「Uronic acid」が含まれていることから「Hyaluronic acid」と呼ばれています。このヒアルロン酸は関節にも含まれています。関節炎を患ってしまった競走馬にヒアルロン酸を直接、注射で注入したところ、関節炎が軽減され再び勝利を収めることができました。それから、ヒアルロン酸は関節炎に効果があるとして脚光を浴びるようになりました。

他にヒアルロン酸は体内においては目、関節、脳、血管、臍帯、卵巣、精液、そして皮膚と体内のあらゆる部位に存在しています。たった、1グラムで6リットルもの水分を蓄えることができます。それだけでも高い保水力があることがわかります。この点からも、肌の乾燥から守ってくれていることがわかります。その理由はヒアルロン酸にたくさんの「ヒドロキシル基」があるためです。「ヒドロキシル基」は別名「水素基」とも呼ばれ水素結合しやすい、つまりは水を吸収しやすい特徴を持っています。そのため、常に水分を含んだ状態を保つことができるのです。肌の瑞々しさだけでなく弾力性を与えてくれるのもヒアルロン酸です。抽出された純粋な状態のヒアルロン酸は白い色をした粉末状でサラサラしたものです。この粉末状のヒアルロン酸を水に溶かすと非常にネバネバし粘度が高いゼリー状になります。しかし、触っても肌にベタつくことはありません。

最近、ヒアルロン酸も美容サプリメントとして販売されていますが、体内で吸収されるためには一度消化されますのでそのまま、肌の潤いが増したと感じたり、関節軟骨に効いたりするとは学術上ではありえません。そのため、注射による注入によってヒアルロン酸を体内に取り込まれたりします。